2018年に行われた開発責任者インタビュー記事の抜粋です。インタビューは統括責任者のグンナー・グーテンケ氏。会場は2018年ジュネーブモーターショー。
フルモデルチェンジで変えた所、変えなかった所はどこだろうか?
ボクシーなエクステリアデザインとオフロード走行の3つのエレメント……ラダーフレーム、フロント/センター/リヤのディファレンシャルロック、ローレンジギヤは踏襲しましたが、それ以外は3つのパーツを残してすべて刷新しました。
「ユーザーの要望はオフロード性能を一切犠牲にせずに、オンロードでのドライビングや快適性を大きくレベルアップさせることでしたので、さまざまなチャレンジを行っています」
デザインを変えなかったのは「ユーザーがそれを望んでいるから」と語るが、逆にエンジニアリング的には形を変えたほうが性能アップに寄与する部分も数多いはず。その辺りの葛藤はあったのだろうか?
「もちろんたくさんありましたよ。例えばGクラスの特長の一つであるフェンダー上のインジケーターライトは、安全上の問題もありヘッドランプ内蔵式にするのが一般的ですが、われわれはGクラスの特長を守るために多くの努力により解決策を見つけました」
逆に変えなかったことで生まれたアイデアなどはあったのだろうか?
「初代はリヤカメラを上部にマウントしていたので冬は汚れてしまう上に、角度もスペアタイヤが映ってしまいましたが、新型ではスペアタイヤの下部にマウントされ、つねにクリーンな状態の上にスペアタイヤを見ることなく完全にクリアな後方視界を映し出すことが可能です。これはユーザーからの要望を元に形にした物です」
「将来的に全モデルに電動化パワートレインを搭載する予定で、Gクラスも例外ではない」と語っていたが……。
必要な技術は社内にありますし、Gクラスもフレキシブルですので、前向きですよ
Gクラスは世界中で人気のモデルだが、ちなみに販売比率の高い地域はどこなのだろうか?
アメリカが一番でドイツ、ロシア、中国、中東と続きます。そして根強いファンが多い日本です。以前、G5504×4スクエアードの紹介で行きましたが、非常に高評価でした
<Source : WEB CARTOP>